第15号パート1・パート2のPDFファイルを掲載しました。

「地質技術(英文名:Engineering Geology of Japan)」は,株式会社蒜山地質年代学研究所が発行する研究報告誌です.2006年に創刊準備号を出版し,準備期間を経て,2011年から毎年,日本地質学会学術大会の開催時期(例年9月)に合わせて本誌を刊行しています.おかげさまで今年で第15号を上梓する運びとなりました.
本誌は地質に関わるあらゆる技術の向上に資することを目的として,これまでにさまざまな研究論文や読み物などを掲載してきました.創刊準備号から第14号までの計15冊に掲載された原稿は,研究論文52編,技術報告6編,読み物31編,その他(事例紹介や地質データベース)18編に及びます.中には他の学術雑誌に引用されたり,書籍への図の転載といった形で使用されているものもあります.また,本誌は冊子版の無料配布だけでなく,WebにてカラーPDF版を無料公開しておりますので,上記以外にも,さまざまな場面で活用されているものと思われます.
さて,今年は,弊社の創立30周年記念の年に当たります.昨年末から記念特集号の計画を進め,弊社に縁のある方々にご寄稿の打診を差し上げたところ,大変ありがたいことに,多くの方々が原稿をお寄せくださいました.そこで,まずは社外の執筆者による研究論文と読み物の一部を第15号のパート1として,熊本大学にて9月14日から開催される日本地質学会に合わせて出版することとしました.また,その他の社外の執筆者および社員による読み物は,パート2として10月11日開催の弊社創立30周年記念式典に合わせて出版しました.
パート1には,研究論文3編,読み物3編,また口絵として事例紹介1編が掲載されています.
パート2には,会社経営や業務に関するもの,自身の研究に関するもの,教育・普及に関するもの,さらには日本列島の形成史に着想を得た創作物語など,さまざまな内容の読み物が掲載されます.


【読み物】愛媛大学による道後姫塚学術調査プロジェクト (上部白亜系和泉層群における化石発掘調査)に参加して

愛媛大学による道後姫塚学術調査プロジェクト (上部白亜系和泉層群における化石発掘調査)に参加して

世羅 拓真


本稿は、愛媛大学が主導した松山市道後姫塚における上部白亜系和泉層群の化石発掘調査プロジェクトについて、筆者である世羅拓真氏が参加した経験と研究成果をまとめた報告書です。筆者は学部生の頃から発掘に参加し、脊椎動物化石、特に首長竜の歯やサメの歯が多く発見されたこの地の重要性を強調しています。また、この調査が古生物学の進歩に貢献するだけでなく、地域社会への貢献や、地学への一般の関心を高める大きな影響力を持ったことも説明されています。発掘現場の地質学的概要や、二枚貝やウニを含む無脊椎動物化石、そして軟骨魚類(サメ)を中心とした脊椎動物化石の具体的な発見状況も詳細に報告されており、今後のさらなる研究への期待が述べられています。

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【読み物】岡見深成岩体の海岸露頭

岡見深成岩体の海岸露頭

中橋 甲斐


本稿は、島根県浜田市に位置する岡見深成岩体の海岸沿いの露頭を紹介する地質学の論文です。著者は、花崗岩質岩と苦鉄質岩(石英閃緑岩など)との相互作用、特に苦鉄質火成包有岩(MME)や偽捕獲岩の観察を通じて、マグマが共存・混交する複雑な岩体形成過程を論じています。論文には、観音崎周辺の詳細な地質図や、泥質片岩、花崗閃緑岩、トーナル岩といった様々な岩相の具体的な露頭写真が掲載されており、研究者や地学愛好家にとって貴重な観察情報を提供しています。この海岸露頭は、複数のマグマが関わる深成岩類の生成を理解するための基礎情報を提供する、保存価値の高い場所として強調されています。

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【読み物】火山岩中の斑晶鉱物を用いてマグマの発生から噴火に至る過程を知る

火山岩中の斑晶鉱物を用いてマグマの発生から噴火に至る過程を知る

岡田 郁生


本稿は、火山岩中の斑晶鉱物、特に角閃石の化学組成を分析することで、マグマの発生から噴火に至るまでの失われた情報を解明する地球化学的研究の概要を説明しています。著者は、火山岩全体の化学組成ではマグマの過去の情報が上書きされてしまうため、斑晶がマグマの履歴を保持する「タイムカプセル」として機能すると述べています。この手法を由布岳の火山岩に適用することで、異なる温度と深度に存在していた苦鉄質マグマと珪長質マグマの混合によって噴火が発生したというマグマ供給系のモデルが提示されています。この研究は、角閃石の化学組成が火山活動の根源的な理解を深めるための強力なトレーサーとなることを示しており、他の火山への応用可能性も強調されています。

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【読み物】No Dinosaur No Life

No Dinosaur No Life

大和田(相田) 和之


本稿は、日本における恐竜化石の発見と研究の歴史、恐竜化石をめぐるビジネス、観光、倫理的な側面、そしてスピノサウルスの復元図の変遷について、多角的に論じています。具体的には、日本全国の恐竜化石の産出地点を示す地図と、日本で学名が付けられた恐竜のリストを紹介し、近年新種が相次いでいる状況を説明しています。また、高額な恐竜化石のオークション事例を取り上げ、科学研究への悪影響について懸念を表明しており、福井県を「恐竜王国」とする観光振興における恐竜博物館の経済効果をデータで示しています。さらに、中国やモロッコにおける化石の盗掘、密売、捏造の問題を詳細に解説し、最後にスピノサウルスの復元が科学的発見や戦禍によって大きく変わってきた経緯を追っています。

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【読み物】フラックスゲートセンサーと戦争 —三式一号磁気探知機物語—

フラックスゲートセンサーと戦争—三式一号磁気探知機物語—

里和 玲伊


本稿は、第二次世界大戦における日本の対潜哨戒技術、特に航空機搭載用の磁気探知機(KMX)と、その根幹技術であるフラックスゲートセンサーについて概説しています。KMXが潜水艦探知に利用された背景として、磁気は水中を透過するという特性が重要であり、資料ではKMXの開発と実戦での運用方法、および直面した技術的課題が詳細に記述されています。また、この磁気センサーは古地磁気学分野における残留磁化測定にも使用されるなど、戦後の科学技術への応用についても言及されており、現代の海上自衛隊の哨戒機に搭載されている磁気探知機にも技術が引き継がれていることを示しています。

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【読み物】見た目は似ているができ方は異なる: かつて“石英斑岩”と呼ばれた石

見た目は似ているができ方は異なる:かつて“石英斑岩”と呼ばれた石

曽根原 崇文


見た目や成分が似ていても成因が異なる岩石の識別について論じた地質学の投稿で、特にかつて「石英斑岩」と呼ばれた岩石、すなわち濃飛流紋岩に焦点を当てています。火成岩の分類図を示しながら、花崗岩と砂岩の例のように、形成過程の違いから岩石を区別することの難しさを冒頭で説明しています。本題では、日本の西南日本内帯に広がる中生代火山岩類(メソボル)の一部である濃飛流紋岩が、実は火砕流堆積物(溶結凝灰岩)が主体であり、真の半深成岩的な石英斑岩は小規模であることを解説しています。さらに、溶結凝灰岩、本質レンズ、岩脈としての石英斑岩という成因の異なる三種の試料に含まれる石英粒子を、染色画像や画像解析(粒径や円形度)を用いて詳細に比較し、それぞれの形成過程を反映した特徴(例:溶結凝灰岩の破片状の微細粒子)を識別ポイントとして提示しています。

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【読み物】岩石分析作業における LIBS 分析の活用

岩石分析作業における LIBS 分析の活用

郷津 知太郎


本稿は、株式会社蒜山地質年代学研究所の郷津知太郎氏による、レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)を用いた岩石分析への活用事例に関する論文です。LIBS分析は、デジタルマイクロスコープ(VHX-X1)に搭載可能な小型装置として導入され、大気中での迅速な元素分析が可能という特徴が強調されています。著者は、EPMAやXRF、ICPなどの従来技術と比較し、LIBSが試料の前処理が不要で分析時間が短いため、概査的なデータ取得や現場での迅速な鑑定に非常に有用であることを示しています。特に、XRF分析の事前の方針決定、反射顕微鏡観察における不透明鉱物の同定の妥当性検証、および偏光顕微鏡観察で困難な鉱物の元素確認など、具体的な業務におけるLIBSの活用が詳細に紹介されています。最終的に、LIBS分析は従来の分析手法の補助として、岩石分析作業の効率化に大きく貢献していると結論付けています。

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【読み物】蒜山地質年代学研究所における K–Ar年代測定の業務を振り返る(その2)

蒜山地質年代学研究所におけるK–Ar年代測定の業務を振り返る(その2)

八木 公史・藤原 泰誠


蒜山地質年代学研究所におけるK–Ar年代測定業務の過去10年間(2015年7月~2025年6月)の変遷について詳細に振り返った論文です。特に、2011年の東北地方太平洋沖地震とそれに伴う新規制基準の施行が、業務内容に大きな影響を与え、断層岩の年代測定依頼が急増したことが指摘されています。業務の対象となる岩石種では、火山岩の割合が減少し、断層岩の割合が顕著に増加していることが示され、鉱物種では変質鉱物や雲母粘土鉱物の割合が増加しています。また、この報告書には、**K–Ar年代測定の依頼に関する具体的な質疑応答(Q&A)**のセクションが含まれており、試料採取の方法、風化変質の影響、若い年代の測定精度など、実務的な疑問への回答が提供されています。全体として、地質技術の進化と原子力規制の変化が、年代測定業務の需要と対象を大きく変えたことが示されています。

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【読み物】地質技術者を目指す若人に送る 野外調査のエトセトラ

地質技術者を目指す若人に送る野外調査のエトセトラ

井上 善夫


本稿は、地質技術者を目指す若者を対象に、野外調査で役立つ基礎的な知識を紹介しています。特に、学術研究目的の地質図と建設コンサルタント業務で求められる地質図の違いを比較し、後者では崩壊地や浮石といったリスク要因の収集が重要であることを説明しています。さらに、切土と盛土によって造成される「のり面(法面)」の定義や各部の名称、勾配の表記法について詳しく解説しており、「流れ盤」や「受け盤」といった斜面安定性に関わる地質構造にも言及しています。最後に、落石エネルギーの計算式と一般的な落石防護柵で対応可能な落石の規模、および落石の跳躍高さや広がりといった実務的な情報を提供しています。

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【読み物】税務調査は忘れた頃にやってくる

税務調査は忘れた頃にやってくる

竹下 浩征・竹下 由美・野田 慎一郎


株式会社蒜山地質年代学研究所が経験した過去3回の税務調査の概要と、そこでの顧問税理士との連携、および調査で指摘された重要事項について詳しく説明しています。特に、源泉徴収制度の法的根拠や、決算賞与の事前通知、在庫の棚卸、未成工事の人件費の取扱いといった具体的な論点での税務署とのやり取りが詳述されており、税務調査の手続きの流れや同社の顧問税理士の変遷を示す図表も含まれています。筆者は、税務調査を会社にとっての「天災」と捉え、正直かつ誠実に対応することの重要性を次世代のために記録しています。最終的に、同社は3回の調査すべてで是認通知を受けていますが、経営者が納税行政への憤りや哲学を持つに至った経緯も語られています。

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【読み物】淀川支流木津川の岩倉峡について

淀川支流木津川の岩倉峡について

谷 保孝


本稿は、淀川水系の一部である木津川に位置する岩倉峡の形成メカニズムを地質学的な観点から考察しています。著者は自身の担当する大学の講義「淀川学」での議論をきっかけに、岩倉峡周辺の地形図と地質図(特に三軒家断層の分布)を確認しました。その結果、岩倉峡は、三軒家断層による隆起運動よりも木津川の下方侵食速度が上回ったために形成された先行谷である可能性が高いと結論付けています。また、渓谷が形成された場所では、花崗岩体の風化殻帯を越えて未風化部分が侵食されていることが、切り立った景観の要因であると説明されています。

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【読み物】地形地質を生業としている ㈱蒜山地質年代学研究所の発展を祈念して

地形地質を生業としている㈱蒜山地質年代学研究所の発展を祈念して

永川 勝久


永川氏は、地質技術者としての自身の歩みを振り返り、大学時代の研究テーマである変成岩岩石学や、都城秋穂氏の「対の変成帯」理論との関わりについて述べています。また、社会に出てからの地質調査の重要性を強調し、蒜山地質との長年にわたる連携に感謝の意を表明するとともに、アナログな経験とデジタル技術の融合、そして技術継承の重要性を未来の地質技術者に向けて提言しています。結論として、地質を読み解くことは過去と向き合い未来を紡ぐことであり、蒜山地質の今後の発展を心から祈念する内容で締めくくられています。

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【読み物】保育園での石育 ~親子で楽しむ石の不思議~

保育園での石育 ~親子で楽しむ石の不思議~

山本 典子


本稿は、子育て支援のNPO法人0-99おかやまおしえてネットに所属し,20年間,子育て支援活動に関わってこられた山本典子氏による、保育園を中心とした「石育」講座の活動報告です。石育は、親子で石の不思議を楽しむことを通して、地球の営みや地球環境への関心を持つきっかけとなり、より良好な親子関係の構築につながることを目指しています。
筆者は、長年の子育て支援活動の経験や、宝石店の鉱物講座への参加をきっかけに、石をテーマに親子で関われる活動を企画しました。講座は、地学の専門家や医師など、様々な分野の専門家と連携して実施されました。
保育園での石育講座は、幼児の発達段階に適したアプローチが重要であるとし、石への興味の入口を提供することに焦点を絞りました。具体的な活動として、火成岩・堆積岩・変成岩などの岩石標本の観察、桂雄三氏の絵本を抜粋した紙芝居の読み聞かせ、そして万成石の鉱物を食品に見立てて解説するワークショップ(石英をしらたき、カリ長石を鮭など)が行われました。また、園庭の砂場での磁石を使った砂鉄遊びも人気を博しました。筆者は、この活動が親子共通の話題となり、人生を豊かに過ごす一助となることを期待し、今後も継続していく意向を示しています。

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【読み物】吉備高原地域で千数百万年前の地層(中新統)から当時の入江の地形や環境を推測する

吉備高原地域で千数百万年前の地層(中新統)から当時の入江の地形や環境を推測する

鈴木 茂之


吉備高原地域に分布する約1500万年前の中新統(新しい時代の地層)の分布と堆積環境の解明を主題としています。筆者は、不整合(古い基盤岩と新しい地層との間の境界)の追跡と、貝化石や巣穴の跡などの堆積相の観察を通じて、中新統が堆積した当時の古地形が現在の谷筋に似た入江の環境であったと推測しています。特に、津山市の宮川沿いや高梁市有漢町での露頭の具体的な写真や地質断面図を用いて、泥質片岩や花崗岩といった堅い基盤岩の上に、礫岩や砂岩からなる軟らかい中新統が重なっている様子を詳細に解説しています。この研究は、不整合面が当時の地表面であったことを示し、これをたどることで過去の地形を復元できるという地質学の重要な概念を実証しています。

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【読み物】野外露頭の前で音声解説を―いつでも・どこでも・何度でも聞いて学べるシステムを安価で作る―

野外露頭の前で音声解説を
―いつでも・どこでも・何度でも聞いて学べるシステムを安価で作る―

石垣  忍


本稿は、野外の地質露頭や博物館の展示における解説方法として、音声解説システムの導入を提唱する論文です。筆者は、文字による情報伝達には歴史的な制約や識字能力の個人差による課題があり、人類が慣れ親しんだ音声によるコミュニケーションが、多様な来場者へのより良い学習機会を提供すると主張しています。特に、スマートフォンとQRコード、YouTubeの普及により、低コストでどこでも利用可能な音声解説システムが実現可能になった点を強調しています。具体的な実践例として、**岡山理科大学構内の野外解説システム「ぶら理大」**や恐竜学博物館での導入事例を紹介し、その構築ノウハウと来場者の多様なニーズへの対応の重要性について論じています。

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パートナーシップ構築宣言

パートナーシップ構築宣言

 当社は、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築するため、以下の項目に重点的に取り組むことを宣言します。

1. サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携

 直接の取引先を通じてその先の取引先に働きかける(「Tier N」から「Tier N+1」へ)ことにより、サプライチェーン全体での付加価値向上に取り組むとともに、既存の取引関係や企業規模等を超えた連携により、取引先との共存共栄の構築を目指します。その際、災害時等の事業継続や働き方改革の観点から、取引先のテレワーク導入やBCP(事業継続計画)策定の助言等の支援も進めます。
(個別項目)

  • 企業間の連携
    複雑化する社会課題に対応するために、同じ技術基盤を持つパートナーと互いの強みを活かした連携を深め、技術の共有化とデータの相互利用を推進し、先端的なサービスをより広範囲に提供します。
2. 「振興基準」の遵守

 親事業者と下請事業者との望ましい取引慣行(下請中小企業振興法に基づく「振興基準」)を遵守し、取引先とのパートナーシップ構築の妨げとなる取引慣行や商慣行の是正に積極的に取り組みます。

①価格決定方法

 不合理な原価低減要請を行いません。取引対価の決定に当たっては、下請事業者と少なくとも年に1回以上の協議を行うとともに、下請事業者の適正な利益を含み、下請事業者における労働条件の改善が可能となるよう、十分に協議して決定します。その際、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」に掲げられた行動を適切にとった上で決定します。また、原材料費やエネルギーコストの高騰があった場合には、適切なコスト増加分の全額転嫁を目指します。なお、取引対価の決定を含め契約に当たっては、契約条件の書面等による明示・交付を行います。

②支払条件

 下請代金はすべて現金で支払います。

③知的財産・ノウハウ

 「知的財産取引に関するガイドライン」に掲げられている「基本的な考え方」や、「契約書ひな形」を踏まえて取引を行い、片務的な秘密保持契約の締結、取引上の立場を利用したノウハウの開示や知的財産権の無償譲渡などは求めません。

④働き方改革等に伴うしわ寄せ

 取引先も働き方改革に対応できるよう、下請事業者に対して、適正なコスト負担を伴わない短納期発注や急な仕様変更を行いません。災害時等においては、下請事業者に取引上一方的な負担を押し付けないように、また、事業再開時等には、できる限り取引関係の継続等に配慮します。

3.その他(任意記載)

 常に地球惑星科学とその関連分野の研究成果を学び、大学・研究機関とも協働して高度専門技術者の育成に取り組みます。

2024年7月30日

株式会社蒜山地質年代学研究所 代表取締役 竹下 浩征

【読み物】花崗岩の多様性とその起源をたずねて ―アダメロ地域の巡検から

花崗岩の多様性とその起源をたずねて―アダメロ地域の巡検から

下岡 和也


花崗岩は水の惑星地球を象徴する岩石であると言われています.近年では,地球以外でも花崗岩質岩が存在することがわかってきており,今なお“ホットな”マグマの岩石とも言えます.この読み物では,その花崗岩を愛してやまない著者が,花崗岩の魅力や一般的分類について紹介する
とともに,狭義の花崗岩である「アダメロ岩」の由来となったイタリア・アダメロ地域を巡検で訪れたときに撮影した貴重な写真を用いて,花崗岩“類”にみられる多様な産状を紹介しています.

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株式会社 蒜山地質年代学研究所公式Webサイト